原悲

河合準雄氏が「神話と日本人」の中で、日本人が大切にしてきた情感に深い悲しみがあって、そのことを、

このような根源的な「悲しみ」を「原悲」と呼んでみてはどうであろう。ユダヤ・キリスト文化の根本に「原罪」があるのなら、人間と自然とのつながりを切ることのない文化の根本に「原悲」があると言えないだろうか。

前掲書P98

と仰っています。

とても興味深い指摘だと思いました。

もちろん、ユダヤキリスト教などの文化に悲しみがないわけではありませんが、日本文化の根底にもの悲しさがいつもそこにあるように思います。

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