さえぎるもの
上代の日蓮門下に三位日順という方がいらっしゃいます。
重須の二代学頭をつとめたかたで、多くの著述を残し、門下に大きな影響を与えました。
この方は晩年失明をしますが、その行学の志はいっこうに衰えなかったといわれています。
釈尊の弟子に阿那律という方がいらっしゃいます。
この方は釈尊の説法中に居眠りをしてしまい、そのことを釈尊に叱責されてしまいます。
そのことを恥じた阿那律は不眠不休の誓いをたて、一生懸命修行します。
釈尊は心配し、寝なさいと忠告をしますが、阿那律はそれでも修行に励みました。
その結果、失明をしましたが、神通力の一つ、天眼を得たといいます。
失明をしてもなお行ずる修行者を見て、我が身を省みると、行を怠ける、行をさえぎるものは結局我が心であると反省します。



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