言と云ふは、心の思ひを響かして声に顕はすを云ふなり。
『三世諸仏総勘文教相廃立』
思いもよらぬ言葉が出てしまった。
そんなことはない。自分の心のどこかにその思いはあるのである。
言葉が乱れているのは、心が乱れている証拠だ。
その通りである。
誰かを傷つける言葉が発せられたとき、
気づかなければならない。
自らの心が傷ついていることを。
言と云ふは、心の思ひを響かして声に顕はすを云ふなり。
『三世諸仏総勘文教相廃立』
善に背くを悪と云ひ、悪に背くを善と云ふ。故に心の外に善無く悪無し。
『三世諸仏総勘文教相廃立』
善は何か?悪は何か?
と問われると、急に自信がなくなる。
それほどに社会は複雑化してしまって、善きが悪とされ、
悪が善きとされてしまっている。
皆が善とすれば善なのか、悪とすれば悪なのか。
結局自分の心の弱さによって、善は表れ、悪も表れる。
善に背くを悪と云ひ、悪に背くを善と云ふ。故に心の外に善無く悪無し。
『三世諸仏総勘文教相廃立』
本年も、秋季彼岸会を、深信の御参詣を賜り奉修することができました。
あいにくの雨模様になった日もありましたが、
多くの御参詣を賜りましたことを大変うれしく思います。
《法話 勤行》
法話では、勤行についてお話をしました。
基本をまもってしっかり行うようにしないと、
勤行の本来の意義、修行として行う事の大切さも
見失ってしまいます。
特に観念文は、報恩が中心となっています。
この報恩を観念してから、自分の祈りや懺悔を行う。
これは大変大事なことです。
世間の祈りは、感謝の無い祈りが溢れています。
我がの祈りばかりが優先されていて、神仏を優先する気持ちがありません。
勤行は、そういったことを踏まえた上で、大変に良くできた化儀となっています。
その勤行を私たちの生活のなかで行うことの大事さが、
いわゆる朝夕のお勤めになります。
ぜひ皆様もしっかり勤行に取り組んでみましょう。
《一言 完成しましたよ~》
先日の夏期修養会で作った陶器が完成しました。
皆様独創的!?な仕上がりで、とても良いものがつくれたと思います。
楽しい修養会になったようで、嬉しいです。
本日、13時から誓願題目講が奉修されました。
台風の最中、風はありませんでしたが、雨は強く降りました。
そのような中でも御参詣を賜り、唱題に勤めることができました。
本当に有難く思いました。
中には、自転車で、長靴履いて、年齢80代の方が、
参詣されました。
いつも送り迎えを申し出るのですが、
参詣する道のりも信心ですと仰られます。
言葉で言うのはかんたんですが、マネはできません。
そのご信心にもう頭が上がらないです。
おかげさまで力のこもったお題目を一緒に唱えることができました。
互いに励ます力があるのが信仰者としての大切な姿勢であることを感じた一日でした。
瞋恚の心猛く、嫉妬の思ひ甚だし。
『法華初心成仏抄』
私たちが生きる時代は、
怒りや妬みが盛んな時代であると、
仏様は説かれている。
確かにそのとおりだ。
他人が足元をすくわれるのを見て喜ぶ人。
我が身にそぐわないと他人の意志に関係なく怒る人。
人心は乱れている。
瞋恚の心猛く、嫉妬の思ひ甚だし。
『法華初心成仏抄』
本日、14時からマナビバが行われました。
今回はご案内の通り、法華経を一緒に読む、ということで、
方便品について、実際に書き下し文と現代語訳を照らし合わせながら、
お話をしていっています。
今日は、一大事の因縁のところまでお話をしました。
次回は開示悟入の説明からです。
このあたりはとても読み応えがあるし、法華経の奥深さを感じる場面でもあります。
五千人の聴衆が立ち去るのを黙認する釈尊の姿には、
いろいろ考えさせられます。
ということで、次回は十月の第三土曜日に予定しています。
続きでお話していますが、初回の方でもわかる内容だと思います。
気軽にご参加ください!
我等も同じなげきにてありけりと心うるなり。
『小乗大乗分別抄』
菩薩は、二乗たちが成佛できないことを嘆いたとき、
ともに嘆いてあげなければならないことを悟る。
二乗が成佛できなければ自分たちも成佛できないから。
隣に嘆く人いれば、ともに嘆いてあげよう。
そしてともに喜び合うことができたらなら、それは真の喜びとなる。
我等も同じなげきにてありけりと心うるなり。
『小乗大乗分別抄』
今此の三界は皆是れ我が有なり。其の中の衆生は悉く是れ吾が子なり。
『小乗大乗分別抄』(法華経譬喩品からの引用)
人は結局一人なのか。孤独な存在なのか。
そうやって自分を納得させることもあれば、
その現実に痛く傷つけられることもある。
しかし、一度仏様を信じれば、孤独ではない。
仏様はすべての衆生を我が子として導いてくださる。
仏様は私たちを孤独にはさせない。
今此の三界は皆是れ我が有なり。其の中の衆生は悉く是れ吾が子なり。
『小乗大乗分別抄』(法華経譬喩品からの引用)
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