Monthly Archives: 5月 2020

お言葉80「見上げて」

日蓮こいしくをはせば、常に出づる日、ゆうべにいづる月ををがませ給へ。いつとなく日月にかげをうかぶる身なり。
『国府尼御前御書』

どうしようもなく寂しくなるときがある。
どうしようもなく苦しくなるときがある。

見上げてごらん。
仏様は常に私たちを見守ってくれている。

日蓮こいしくをはせば、常に出づる日、ゆうべにいづる月ををがませ給へ。いつとなく日月にかげをうかぶる身なり。
『国府尼御前御書』

お言葉79「うつりゆく」

人の御心は定めなきものなれば、うつる心さだめなし。
『国府入道殿御返事』

人の心はうつろいやすい。
どんなに留めおこうと思っても、とどまるものでもない。
人の心は揺れ動く。
どんなに無関心を装っても、心は動かされる。
心を定めおきたいのならば、
日々我が心を整えていかなければならない。

人の御心は定めなきものなれば、うつる心さだめなし。
『国府入道殿御返事』

ケリ

お隣の田んぼに飛んできた大変大きな声でなく鳥。
いろいろ調べてもなかなかわからなかったのですが、
この鳥、「ケリ」というらしいです。
この鳥、ケリなりケリ…、なんちゃって。

とにかくかなり強烈な鳴き声です。
ヒグラシをものすごく意地悪くして、短気にした感じ。

つがいかな。


コロナがこわい

勝手に子ども相談室、二回目です。
実際のラジオ相談室でもありましたが、
お寺にも寄せられた質問でしたので、
ここに掲載します。

今日は どんな しつもんかな?

コロナが こわいです。

どんなふうに こわい?

びょうきになったら いやだし、かんがえると すごく こわい。

そうだね。
大人もとってもこわいです。

おとなも?

うん、こわい。
では、なんで こわいと思うのかな?

うーん、わからない。

そう、わからない。
こわいってことは わからないってことなんだよ。

わからないってこと?

うん。
人は わからないことがあると こわいんだ。
今 コロナのことで わからないことが いっぱいある。
だから みんな こわいんです。
いつ びょうきになるか わからないし、
いつまで 今のようなせいかつをしなければならないかも
わからない。
おばけは こわい?

こわい。
お坊さんは こわい?

こわくないよ。
でも おばけがでてくる えいがとかは こわいね。
すごく おどろかそうとするから…。
はなしをもどすと おばけも よくわからないものだから 
こわいとかんじる人がおおいです。
それと同じで コロナのことも まだまだよくわからないことが
いっぱいあるから とても こわくかんじるんだね。
ところで、わからないということは わるいことかな?

わるいことだと思う。

そうかな?
わるいことでもないんだよ。
なぜなら、せかいには まだまだわからないことがいっぱいあるからね。
きみも きっと わかることより わからないことのほうが おおい。

うん。

だから、わからないということは けっして わるいことではないんだよ。
ほとけさまは そのわからないというじょうたいと 「むみょう」であると
おしえてくれています。
そして わるいことは 「むみょう」であるのに「むみょう」でないふりをすること、
つまり、わからないのに わかっているふりを することだと おっしゃっています。

わかったふりをしてはいけないってこと?

そうだね。
そして、わからないということが わるくないのだから、
こわいってことも わるくないことなんだよ。

こわいってわるくないの?
でもいやだ。

わるくないよ。
こわいとおもうから 気をつけようとおもうからね。
こわくないっておもう人は気をつけない。
今コロナのじょうきょうをかんがえると 
気をつけないほうが よくないからね。
ただ ずっとこわいと 思っているのは いやだね。

いやだ。でも わからないから テレビとかインターネットとかをみて
べんきょうしたほうが よいの?

よくテレビのニュースはみているの?

みてる。

それなら、お父さんとお母さんに そうだんして あまりテレビをみないように
したほうがよいと わたしは 思います。

みないほうがよい?

みないほうがよい、というわけではないけれど、たくさんみるひつようは
ないと思います。
なぜなら、さっきもいったけど コロナについて みんなまだまだわからないこと
だらけなんです。
わかっていることは
1,しっかり手洗いうがいをしましょう
2,「3みつ」をさけましょう
とかだけなんです。だから、たくさんテレビをみても わかるようになることは
あんまりないと思うし、かえって こわい話ばかりで いやになってしまうと
思います。

うん。

ですから、いやだなと思うくらいなら、みなくて よいと思うので、
お父さんお母さんに 相談してみてください。

はい。

それから、こわいなと思ったときは 手をあわせましょう。
手をあわせるだけで ホッとすると思います。

びょうきになりませんようにって いのればいい?

それもいいね。
いろいろ思うこと、かんがえることを いのってくれればよいと思います。
ただ、最後にかならず、
「みんなが げんきで しあわせに すごすことが できますように」
っていのってください。

みんなを?

そう、みんなを。
じぶんだけではなく、みんなのことをいのってください。
そうすれば こわいと思っているきもちも 
きっと すくなくなっていくと 思います。
いいかな?

はい。

今日はしつもんをしてくれて どうもありがとう。

ありがとうございました。

さようなら。

さようなら。



牡丹と芍薬

世情は乱れているのですが、外を眺めると本当に良い季節です。
境内地の花々もたくさん咲いています。

緑も美しく、虫たちも元気いっぱいです。

今、どんな言葉が必要なのか、悶々としている自分に、
自然は少し落ち着けと言ってくれているようです。

日常は確かに大きく変化しました。
しかし、変わらず時は流れていきます。
今は、とにかくあせらず。大事に、大事に。