Monthly Archives: 9月 2017

お言葉48「忍」

此の世界をば娑婆と名づく、娑婆と申すは忍と申す事なり。故に仏をば能忍と名づけたてまつる。
『四恩抄』

欲しいものは手に入らない。
成りたいものにはなれない。
自分の思うようにはならない。

この世は忍。
我慢すること。
だから仏様は、能く我慢できるお方である。

そう考えると、そもそも…、
欲しいものは、そんなに欲しいものではなかったり、
本当に成りたいとは思っていなかったり、
自分の思うようにならないのは、単なるわがままだったり。

此の世界をば娑婆と名づく、娑婆と申すは忍と申す事なり。故に仏をば能忍と名づけたてまつる。
『四恩抄』

秋季彼岸会法要

本年も、秋季彼岸会法要が、23日24日に奉修されました。
盂蘭盆会に引き続き、御参詣を賜り、共々に先祖供養をできましたこと、
誠に有難く思う次第です。

《法話 過去現在未来》

この度の法話では、過去現在未来の三世についてお話をしました。

大聖人様は、開目抄にて、
心地観経に云く「過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、其の現在の因を見よ」等云云。
と御教示になられています。

過去にとらわれ過ぎる時、未来の不安から逃れられない時、
現在に目を向けましょう。
あなたは生きています。
それだけで十分なのです。
そして、勇気を仏様から頂いて、未来に向かっていきましょう。
お題目は必ず未来に光を差し込んでくれるでしょう。

《一言》

とても涼しくなってきてました。
今年はきれいな紅葉がみれそうです。
季節の変わり目、体調には十分に気をつけて下さい。

 

9月度御報恩御講

昨日、13時より9月度の御報恩御講が奉修されました。
参詣者共々に、宗祖日蓮大聖人様へ御報恩の読経唱題ができましたこと、
誠に有難く思う次第です。

《法話》

シリーズ女性と御書と題して、「新尼御前御返事」に関してお話をしました。
信心深い新尼御前。
いつまでたっても信心が定まらない大尼御前。
その対比が際立ちます。

大聖人様のご教導には、衆生を導かんがための厳しさがあります。
その厳しさを御本尊様の中に見ることは、
健全な信心を保つために大切なあり方です。

信心の筋目を忘れないためにも、
ときにはその厳しきに自分を照らし合わせて、
我が身を省みることも必要です。

《一言》

竜口法難にまつわる伝承として、法難会にオハギをお供えする風習があります。
今回は、黒すりごまのオハギをお供えし、
参詣者と一緒にいただきました。
龍口に向かう大聖人様を偲びつつ、有難く頂戴しました。

 

 

9月度御経日

昨日、10時と18時より、9月度の御経日が奉修されました。
お盆に引き続きまして、深信の御参詣を賜り、
誠に有難く思う次第です。

《法話》

今回もシリーズ女性と御書と題して、
『可延定業御書』をとりあげさせていただきました。
様々な有難い教えが示されていますが、
末尾に近いところで、富木常忍の妻に対して、
自分で筆を執り、当病平癒の願い出をしなさいと
仰せになられています。

昨今は便利な時代。電話もメールもSNSもあります。
そういった時代だからでしょうか、
上述の御教示がとても胸に響きました。

《一言》

朝晩がとても涼しくなってきました。
秋が近いのを感じます。
季節の変わり目、体に気をつけて、
精進してまいりましょう!