Monthly Archives: 9月 2019

秋季彼岸会

本年も22日23日に秋季彼岸会が奉修いたしました。
諸行事に引き続き深信の御参詣を賜り誠にありがたく思う次第です。
台風が心配されましたが、多くの方々と追善回向を申し上げることができ、
大変うれしく思う次第です。

《法話》

春季彼岸会の貪り、盂蘭盆会の瞋りに続いて、
三毒の最後、愚痴に関してお話しました。

愚痴の本来の意味は、おろかという意味。
何におろかといえば、「因果」がわかっていないということです。

確かに、原因と結果を悟ることができれば、私たちの悩みや迷いの多くを
解決できるでしょう。
なんでこんなことになったのだろうか?
このさきどうなるのだろうか?
ということに迷わなくなるからです。

しかし、私たちはなかなか因果を悟ることができません。
だからこそ、善因を積んでいくことが大事です。

本山第二十二世日俊上人が、
「善根は 野にも山にも なしておけ 犬もくらわず 人もぬすまず」
という歌があります。

お題目を唱えることは最高の善根の一つ。
日々お題目を唱えながら、少しでも善根、善行、善因を積んでいきましょう。

《ひとこと》

心配された台風ですが、大きな被害もなく過ぎ去ってくれました。
また風や雨の強い中、変わらず御参詣をいただきました。
皆様のご先祖さまに対する想いと、
大聖人様への御報恩を本当にありがたく思います。

信心強盛なことは幸せなことです。

御報恩御講

昨日、13時より9月度の御報恩御講を奉修しました。
暑さ厳しい中、御参詣をいただき誠にありがたく思う次第です。

《法話》

『南条兵衛七郎殿御書』より「時」と「国」に関してお話をしました。

このお手紙の中では、教機時国教法流布の先後という「宗教の五綱」が
説かれています。

宗教を選び取りにあたって、この宗教の五綱を軸にして考えなければならない、
というものです。

教え、機(人間の本質)、時(時代)、国、教法流布の先後(教えが説かれる順番)、
の5つです。
難しいようですが、例えば、初学の子どもに算数を教えると考えます。
・算数を教えます。英語や社会では数の数え方の基本は教えることができません。(当たり前ですが…)【教】
・子どもの性質、性格をとらえて教えなければなりません。【機】
・時代性を考えなければなりません。【時】
・国(言語・文化・風習など)を踏まえなければなりません。【国】
・教えるには順番があります。いきなり方程式を教えても理解はできません。【教法流布の先後】

ここで例えを出しましたが、特に最後の教法流布の先後は見極めるのは、
これは非常に難しいことです。

大切なことは、宗教はやみくもに選び取るものではないということです。
こっちが良さそうだ、あっちが良さそうだと選び取っていれば、
自分のご都合にあわせたものになってしまい、
ときに厳しさも必要な宗教の教導を避けてしまうことにもなるからです。

ということで、次回の法話では、教法流布の先後とまとめをお話する予定です。

《一言》

この暑さは何でしょうか。。
一度涼しくなりましたから、本当にきついですね。
まだ暑さは続くようですから、くれぐれも体調に気をつけてください。

御経日

本日、10時と18時より9月度の御経日を奉修しました。
足元の悪い中御参詣をいただき誠にありがたく思う次第です。

《法話》

シリーズ女性と御書として、『妙法比丘尼御返事』についてお話しました。

妙法比丘尼の信心を称えるとともに、妙法比丘尼の兄の信心について
語られています。

大聖人様の御書には慈悲深く温かいお導きも多いのですが、
やはり厳しいご教導もあります。
この厳しいご教導をどれだけ身にあてて信心に励むことができるかが、
信仰者としての大事な姿勢であると思います。

ついつい甘えたくなってしまうんですけどもね……。

《一言》

九州地方の大雨が心配です。
被害を受けた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

他の地域の方も、慢心せず、十分に気をつけていただければと思います。